夏恋~それは永遠に~

着替えた充がキッチンに姿を現した。


と言ってもスーツを脱いでワイシャツになっただけだけど。


「手抜き料理~」


「自分で言うな」


「でも、愛情はたっぷりこもってますから」


「知ってるって」


充は適当に答えて、席に座った。


「いただきます」


「どうぞ」


愛情って言葉を軽く流されて、なんかイラっとしたけど私も食べ始めた。


「おいしい?」


「うまいよ」


充がニッコリ笑ってくれた。


その言葉に安心して、私もスプーンを進める。


カレーをまずいって言われたら、どうしようかと思った。