夏恋~それは永遠に~

「いいでしょ。別に」


「別にいいけどさ」


笑い過ぎたことにまだ怒ってるのか、菜々は俺に対してちょっと冷たかった。


基本的に甘いものが好きな俺。


でも、コーヒーはだけはブラックが好きだった。


「うーん。このチョコおいしい」


幸せそうな顔を、母さんがした。


「どこ行って来たんだっけね?」


ばあちゃんが突然、そんなことを言い出した。


「ハワイだよ」


「そーかい。ハワイかい」


「あらお義母さん。今ビデオ見たじゃないですか」


俺と菜々は、思わず顔を見合せてしまった。


さっきまで話題になってたことなのに、たまにこんなことになる。


ばあちゃんのボケ。