夏恋~それは永遠に~

「もう、最悪」


菜々が大きなため息をついたとき。


「はいはい。コーヒー入りましたよ」


母さんが、コーヒーの入ったカップを4つ持ってきた。


ばあちゃんのは、緑茶が入った湯呑。


コーヒーのいい匂いが、部屋中に広がった。


「チョコも食べようか」


そう言って、チョコの入った箱も開けた。


「菜々美ちゃん、砂糖とミルクは?」


「えっと、砂糖だけもらいます」


「はい、どうぞ」


母さんが菜々に、スティックの砂糖を渡した。


「ありがとうございます」


菜々は砂糖の口を開けて、それを全部入れた。


「うわっ、甘そう」