夏恋~それは永遠に~

「私が・・・なんだよ?」


「恥ずかしくて、死んじゃうの!」


大きな目を涙目にしながら、キッと俺を睨んできた。


「・・・死んじゃう?」


一瞬間が空いて、家中が笑いに包まれた。


「死んじゃうか。そりゃ大変だ」


普段あまり笑わない父さんが、声を出して笑ってる。


母さんも、台所でクスクス笑ってるし。


ばあちゃんはその場を楽しむかのように、ニコニコ笑ってる。


「菜々、んなことで死ぬなって」


「だって・・・」


笑い過ぎて、涙が出て来た。


「充、笑い過ぎ!」


俺の涙を見て、菜々が怒った。


「ごめん、ごめん」