夏恋~それは永遠に~

「かっこいいんだ」


充が私の耳元で囁いた。


「そっそれは・・・」


いい訳をしようにも、私の声はばっちり入ってるわけで。


いい訳のしようがなかった。


『ふーん。大好きなんだ』


充の声が聞こえた。


画面に映ってるのは、ビニールシートだったけど。


『違うの、これは』


私の声も聞こえる。


最悪だ。


ばっちし声が入ってしまってる。


映像が映ってないのだけが救いだった。


「充~」


「ああ」