夏恋~それは永遠に~

画面が、ガタガタ揺れた。


たぶん充が、ビデオを高く上に上げたからだ。


画面が切り替わって映ったのは、充の後姿。


サーフボード片手に、海に入って行くところだった。


「菜々、こんなところまで撮ってたんだ」


「うん」


充がサーフィンしてるところ。


「危ないね。落ちたら死んじゃうよ」


私の隣で、おばあちゃんがそう言った。


私と充は顔を見合せて、少し困ったように笑った。


『かっこいい』


画面には映ってない私の声がした。


「あら!」


その声にいち早く反応したのは、お義母さんだ。


私は自分の顔が、真っ赤になってくのを感じた。