夏恋~それは永遠に~

菜々の手を離して、地面にしゃがんだ。


「俺の肩持って、ミュールから足抜いて」


「うん」


「ほんと、はまるんだな」


「充~」


俺の肩につかまってても、片足を上げてるからフラフラしてる菜々。


ヒールを傷つけないように、そっと抜き取った。


「どうぞ」


菜々の足の前に差し出す。


「ありがと」


「てか、足まで小さいよな」


「普通です」


ちょっとムッとしながらも、菜々がミュールに足を通した。


「折れてない?」


「うん。大丈夫」