「うん」


変な話をして、少しだけ料理が冷めてしまった。


それでも、二人で食べる料理はおいしかった。


その夜。


「初めて?」


「そうかもしれない」


クスクスと充が笑った。


「怖い?」


「ちょっとだけ・・・」


「菜々・・・いいの?」


「うん。抱いて」


「愛してる」


そう何度も呟いて、私たちは身体を重ねた。


去年の夏とは違う。


お互いに、たくさんの愛を感じて。