腕を組んで、仁王立ちして私の前に立ってる。


「誰?さっきの男」


「へっ?」


「へっ?じゃないし。誰って、聞いてるの」


「誰って・・・知らない人?」


「菜々・・・」


充が、がっくりと肩を落とした。


「なんて言ってた?さっきのやつ」


「一緒に遊ばないかって」


「それって、ナンパじゃん」


「旦那がいるって、断ったよ。てか、充と一緒だよ。さっきの人」


「いや、そうなんだけど・・・」


菜々が不思議そうに、俺を見上げた。


「菜々、英語出来たっけ?」


「あれ?言ってなかったっけ?私、大学で英語勉強してたの」