「うっ・・・」


みんなのキラキラした目が、私に注がれた。


美希だけは、騒ぐことなくそこに立ってたけどね。


「充~目、つぶって」


菜々が小さな声で、俺に言った。


「うん」


菜々がキスをしやすいように、少しだけ顔をあげて目をつぶった。


ほんの一瞬だけど、菜々の唇のぬくもりを感じた。


「きゃー」


「ラブラブ」


周りからは、そんな声が上がった。


「充留、今度はお前から!」


俺の大学時代の仲間からも声が出た。


福祉関係の学科だったから、男子が異常に少なかった。


だから、ここに集まった4人は特によくつるんでた。