「下ろして、重いから」


「いいじゃん。もうちょっとこのまま」


「疲れるよ?」


「菜々は軽いから大丈夫」


「菜々美、キス」


「えっ!?」


どこからか、そんな声がした。


いつの間にか、充と私の周りに、私の大学時代の友達が集まってきた。


「菜々美からキスすること見たいな~」


「むっ無理言わないでよ」


私はブンブンと首を横に振った。


「いいね。俺も菜々からキスされたい」


「充~」


「菜々美!」


「菜々」