「ふぅ~」


「あとは俺の」


私から缶を奪って、充が飲み干した。


「あー」


「なに?飲みたかった?」


「うん」


「取ってくる?」


「うんん。一本はいらない」


充が持ってた缶を、テーブルに戻した。


「楽しみだね。結婚式」


「ああ」


「招待状、作んないと」


「そうだな」


「充の家族に、私の家族でしょ。それから、充の会社に人に・・・」


菜々は指を折って、数え始めた。