「料理はどうする?」


「料理ね~」


「食べ慣れないものはヤダな」


「そうだな」


一緒にパンフレットをペラペラめくる。


「菜々、取って」


「うん」


私は、テーブルの上に置いてあったビールの缶に手を伸ばした。


「はい」


「サンキュ」


充は、ゴクゴクとビールを飲んでく。


「私も、ちょうだい」


「ああ」


充から缶を受け取って、一口だけ飲む。


冷たいビールが、渇いた喉を潤した。