美希は、言いたいことズバッと言うタイプ。


「おじさんと、おばさんには?」


「まだ」


「早く結論出さないと。菜々美が結論出すまで、子供が成長止めてくれるわけじゃないんだから」


「うん」


美希の言葉の攻撃と、睨み。


なんだか、泣きそうになってきた。


「相手は、ナンパのときの男なんだよね?」


「他に、思い当たる人いないもん」


「働いてるならまだしも、私たちまだ学生だし」


私は、半分くらい食べたオムライスを見つめた。


もう完全に、食べる気はしなかった。


「美希~」


「私に泣き付かれても、困る」


「はい。すみません」