夏恋~それは永遠に~

午後にも、いくつか回った。


「充、そろそろ帰ろう?明日も仕事でしょ?」


「そうだな」


車の時計は、午後5時を示していた。


「その前に、寄り道」


「どこ?」


「楽しみにしてて」


そう言って、充は車を発進させた。


「ここだよ」


マンションに向かって車を走らせてる途中で、あの場所に止まった。


私たちの出会った場所。


「そういえば、ここ来るの久しぶり」


「だろ?菜々が俺を捜しだしてから一回も来てなかったよな」


「うん」


マンションからすぐ近くなのに、あれ以来来てなかった。