私が食器を洗ってる間、充はコンビニに行ってアイスを買ってきてくれた。


「菜々、寒いのにアイス食べるの?」


「いいの。ちゃんと温かくして食べるから」


「ふーん」


「お風呂は?」


「後でいい。まだやらなきゃいけないことあるから」


「じゃあ、先入っていい?」


「いいよ」


寝室に戻って、充はまた仕事を始めた。


パソコンをするとき、たまに充は眼鏡をかける。


茶色い縁の、四角い眼鏡。


「はい」


「おっ、サンキュ」


お風呂に行く前、充にコーヒーを渡した。


ミルクと砂糖なしの、ブラックコーヒー