「バーカ」


キッチンのドアと同じくらい大きな音をたてて、寝室のドアを閉めた。


「充のバカ!アホ!」


仕事が大変なのはわかるよ。


でもご飯食べるのなんて、たった30分じゃん。


それくらい、仕事忘れてくれてもいいじゃん。


せっかく作ったんだよ?


充に食べて欲しくて。


それに、ゆっくり会話が出来るのだってご飯のときだけじゃん。


別においしいとか、そんな言葉いらない。


温かいものは、温かいうちに食べて欲しい。


冷たいものは、冷たいうちに食べて欲しい。


そう思っちゃいけないの?


そう思ってるのは、私だけ?


「バカ!」