じゃあ、産むの?


私まだ、大学生だよ。


産んで、育てられる?


お金だって・・・


それに、この子は父親がいない。


「はぁ~」


「なーに、ため息ついてんの」


「美希」


急に姿を現した美希に、私は驚いた。


「自分が呼んだんだから、驚かないでよ」


「ごめん」


美希がメニューを取り出した。


「なんか頼んだ?」


「まだ」


「なに食べる?」