「あっ!」


「37度5分」


充が私の体温計を取り上げた。


「今日も1日ベットだな」


「んー大丈夫なのに」


私はまだ実家に居た。


充も一緒に、実家に泊まってた。


熱が下がってから充のマンションに戻ろうと思って。


「充、仕事遅刻する」


「今から車飛ばしたって、間に合わないよ」


「だよね」


「大丈夫。会社の奴には、事情説明してあるから」


「私、いろんな人に迷惑かけちゃったね」


「そう思うなら、早く元気になって」


充が体温計の電源を切りながら、私に言った。