菜々の部屋を覗くと、ベットで赤い顔をしてる菜々がいた。


「菜々」


菜々の頬を触ってみた。


すごく熱かった。


「菜々」


もう一度名前を呼ぶと、菜々の目がゆっくり開いた。


「み・・つ?」


「迎えに来た」


「むか・・え?」


「一緒に俺の家に帰ろう?」


「私は、充の傍に居る資格がない」


「菜々・・・」


「充の赤ちゃん・・・産めなかった」


「それは、菜々のせいじゃない」


うんん、と菜々が首を横に振った。