夏恋~それは永遠に~

「ごめんね」


泣くたびに、菜々は俺に謝る。


謝ることなんて、何一つしてないのに。


「ごめん・・・」


「菜々、菜々は俺に謝ることなんて一つもしてないだろ」


俺はそう声をかけることしか出来なかった。


しばらく泣きじゃくる菜々を抱きしめてると、仕事机の上に置いてあったケータイがブルブルという振動音を鳴らした。


「充・・・電話」


「いい」


電話より、菜々を抱きしめるとこが大切だった。


「出・・ない・・と」


正直、朝から何回かケータイが鳴ってた。


相手はたぶん会社の誰か。


何かあったらケータイにかけてと言って、仕事を休んでいたから。


どうしても菜々を独りに出来なかった。