夏恋~それは永遠に~

ごめんなさいと何回も謝る菜々を、俺は抱きしめることしか出来なかった。


「菜々のせいじゃないから」


お義母さんも、泣いてた。


菜々に聞こえないように、声を殺して。


それから先生の説明を受けて、俺たちは家に帰った。


「菜々美」


充が運転する車の中で、お母さんがずっと私を抱きしめてくれてた。


家に帰って、ベットに直行。


「菜々が元気になるまで、ずっと一緒に居るから」


「充・・・」


「だから、泣かないで」


そう言った充の目からも、涙が流れてた。


「感謝しよ。この子が、俺たちのところに来てくれたこと」


「ん」


小さな命は、ほんの数ヶ月で天国に旅立ってしまった。