夏恋~それは永遠に~

「麻酔しますね」


次の日、私は手術を受けた。


充とお母さんが一緒に居てくれた。


人生初めての手術が、流産の手術になってしまった。


「菜々」


充の声で、少しだけ意識を取り戻した。


充の指が、私の涙を拭いた。


いつの間にかまた、私は泣いてたらしい。


「眠いだろ?まだ眠った方がいい」


その言葉に、また意識を飛ばした。


どれくらい時間がたったかわかんない。


でも確実に、時間は過ぎてた。


「おはよう、菜々」


「充・・・ごめんなさい」


「菜々のせいじゃない」