流産なんて、自分には関係ないことだと思ってた。


自然に、育っていくものだと思ってた。


でも現実は違った。


妊娠初期の流産は、胎児側に原因があると言われているらしい。


それでも私は、自分を責めることしか出来なかった。


辛くて、悲しくて。


泣くことしか出来なかった。


私の中に育った小さな命は、たった3ヶ月という短い期間しか生きられなかった。


身体も心も、ものすごく疲れていた。


それなのに、眠れなかった。


充の胸に抱かれて、いつまでも泣いてた。


明日には、手術をしてこの子を外に出す。


明日には、もうこの子はいない。


突然宿った命は。


突然、消えてしまった。