「充、どうしよ・・・」


「菜々・・・」


俺は菜々を抱きしめた。


抱きしめると、菜々はもっと激しく泣き出した。


「死ん・・じゃう」


「死なない。そんな言葉、言っちゃダメだ」


一緒に病院に行くべきだった。


一人で行かせるんじゃなかった。


病院から帰ってきて、菜々はずっと一人でここに座ってたんだ。


ショックで、俺に電話をかけることも出来ずに。


「明日、病院行こう。俺と一緒に」


「ん・・・」


「きっと生きてる」


「うん」


「大丈夫」