本当の初恋

そんなもんもんとした日々を過ごしていたある日の下校中、


「ねぇねぇ!なんかさ大原先輩かっこよくない?」


なんて知恵が言い出した。
いつもよりテンションの高い知恵。


「まじ?あ~恋しちゃったのか~?このこの~」


なんて茶化すと


「そう!好きなのかも。」


だって。


「そ、そっか~」


あたしはなんて返せばいいんだろう。


「あたしもドキドキするだよね」

いや今言ったら知恵気ぃ悪くするんじゃない?

どうしよ。


本当のことを言うべきか。


「遥ちゃんは?大原先輩なんでもないよね?」


「当たり前じゃん!あたしはむしろ部長さんかなぁ~」


なに言っちゃってんの?あたし!


「そうなんだ~良かった♪」


え~どうする?訂正する?


「そうそう!だから知恵頑張って~」


何、知恵に拍車かけてるんだあたし~


でも


「ありがと★頑張るね♪」


そう言う知恵が「恋する女の子」の顔をしてて、


すごくまぶしくて


なんにも言えなかったんだ。