~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「!! グラリン!」

 常磐は慌てて懐から符を取り出し、印も切らずに投げ放った。

「西方白帝金行呪符、白虎(びゃっこ)の符!!」

 符はまっすぐに剣を捉え、ガキンという音をたてて消滅。符の影響で軌道をずらされた剣は、静止した麟紅の頬をかすめて後ろのコンクリートの壁を粉々に粉砕した。

「……! ちょ、ちょっと待て。あれは反則だろう……?」

「魔術に反則も何もあらへんよ。……それは、ルーン魔術かいな」

 確認するように尋ねる常磐に頷いて、ネロは「そうですよ」と答えた。