~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「そやからちょっと攻撃に移るのはまだ控えたほうがええんちゃうかな」

 異論はない。何をするかわからない相手に下手に手を加えるのは自殺行為だ。ケンカ慣れしている麟紅だからこそ理解できる事だってある。
 しかしネロ自身も自分から攻撃を仕掛けてくることはまずないだろう。こちらには実力不明の陰陽師に、なにしろ竜王術がある。バカ正直に魔法を使ってくるはずがない。
 となると、ネロの判断は一つ。

「さあ、椿藍奈さん。あなたは僕の大事な駒なんです。あの方たちを早々に処分してください」

 優雅に笑い指を弾く。それに反応して、藍奈が杖を掲げ向かってきた。