「こんばんわ、御冠神楽さん」
不意にかかった声に、麟紅は少々驚きつつゆっくりと振り向いた。
立っていたのは、左目に黒い布を巻いた金髪の少年。
「お前は……ネロ、だったか?」
「ええ。名を覚えていただき光栄ですね」
「光栄? なんでだ?」
「あれ、知らないんですか? 御冠神楽さん、あなた、【教会(アブソリュート)】ではとても有名ですよ」
「有、名……?」
不意にかかった声に、麟紅は少々驚きつつゆっくりと振り向いた。
立っていたのは、左目に黒い布を巻いた金髪の少年。
「お前は……ネロ、だったか?」
「ええ。名を覚えていただき光栄ですね」
「光栄? なんでだ?」
「あれ、知らないんですか? 御冠神楽さん、あなた、【教会(アブソリュート)】ではとても有名ですよ」
「有、名……?」

