~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「こんばんわ、御冠神楽さん」

 不意にかかった声に、麟紅は少々驚きつつゆっくりと振り向いた。
 立っていたのは、左目に黒い布を巻いた金髪の少年。

「お前は……ネロ、だったか?」

「ええ。名を覚えていただき光栄ですね」

「光栄? なんでだ?」

「あれ、知らないんですか? 御冠神楽さん、あなた、【教会(アブソリュート)】ではとても有名ですよ」

「有、名……?」