~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「あーで、なんだ? いきなり改まって」

「ネロのことや。他に何もないやろ。話すことなんて」

 突然平然とネロの名前を出してきたので、麟紅は慌てて常磐の頭をつかんで引き寄せた。
 丁次には聞こえないように、小声で叫ぶ。

「バッカ! お前一般人(丁次)の前で魔法使いの話とかして大丈夫なのかよ!!」

「あ~、それなら大丈夫にゃー」

 答えたのは丁次。しかしいったい何が大丈夫……

「おれっちも魔法使いだぜよ」