~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「なあ、ぐらりん……」

 腰掛けた途端、常磐が箸を止めて呟いくように言った。それが自分に向けての言葉と気づいたのは、数秒後のこと。

「なんだぐらりんって」

「御冠神楽麟紅(みさかぐらりんく)で真ん中とってぐらりん。凄いにゃろ? おれっちが考えたんだぜい」

 常磐の代わりに丁次が答えた。そうかそうか、何をわけのわからんあだ名を勝手に作ってるんだ後でぶっ飛ばす。