~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

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 麟紅たちが病院でいろいろやっているころ、カーキーと璃寛は<黄昏の翼>事務所にいた。

「結局、麟紅たちには伝えないのか?」

 アメリカンコーヒーが入ったカップを二つ持って、璃寛はカーキーに尋ねた。

「アイツらの計画のことか?」

「ああ」

 カーキーは璃寛からカップを受け取って、ゆっくりと口へ運ぶ。

「……まだ、言うときじゃねぇな」