~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「はあ、それにしても、ホントこれからどうしよ」

 ため息と共に藍奈は呟いた。

「何だ? 藪からスティックに」

「入院費とかのことかいな? それなら全部カークにでも支払ってもらえば」

「あんたたちの入院(こと)なんかどうでもいいのよ」

 スパッと藍奈は言ってのけた。そして頭を抱える。

「ネロとかいうヤツのせいでわたしの部屋吹き飛んじゃったじゃない? これからどうしようかなって思ってさ」

 ああ、そういえば、と麟紅は思い出す。