~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

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 ムク、と突然アドロがその体を上げた。

「? 何か用事でも思い出したか?」

「いヤ、思い出シたと言うカ」

 カーキーの問いに、アドロは頬を掻(か)いて立ち上がる。カーキーも立ち上がり、璃寛もそれに続いた。

「時間ダ」

「時間?」

 ああ、とアドロはうなずき、

「ガキは帰ル時間ダ」

 そう告げて、歩き出した。
 カーキーと璃寛も、首をかしげながらもそれに続いた。