~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

 *

「うらぁっ!!」

 麟紅の炎の剣がネロの腕を捕らえた。
 が、ネロを覆う漆黒の闇がそれを防ぐ。
 竜王術と竜王術との戦いではどちらもが魔力を操るので、魔力と魔力のぶつかり合いでは勝負がつかないのは当然だった。
 それでも、二人の少年は戦う。
 一度距離を取り、麟紅は正面に立つ少年に尋ねた。

「ハァ、ハァ、しつこいもんだな……。お前ももう体力の方が限界なんじゃねぇのか?」

「ぜぇ、ハァ……」

 数メートル遠くからでも、その荒い呼吸が聞こえた。