「あ! お兄ちゃんだ!」
慌てて窓に駆け寄った檸檬が、外にいる人物を見て大声で言った。
「だからそんなに大きな声じゃなくても……」
「玄関まで迎えに行ってくる――!!」
朽葉の意見は早々と却下。檸檬はさして遠くない玄関まで駆けていった。つくづくブラコンな妹っていいなあ、と麟紅は思う。いや、決して紫音が悪いわけでもないし俺が妹属性を好んでるとかそういう意味じゃなくてやっぱこう天然さとか幼女感が妹というアビリティを極限まで引き出して、って考えてるそばからわけがわからなくなってくる麟紅。最近馬鹿になってしまったかもしれない、と。多分常磐のせいだ。
慌てて窓に駆け寄った檸檬が、外にいる人物を見て大声で言った。
「だからそんなに大きな声じゃなくても……」
「玄関まで迎えに行ってくる――!!」
朽葉の意見は早々と却下。檸檬はさして遠くない玄関まで駆けていった。つくづくブラコンな妹っていいなあ、と麟紅は思う。いや、決して紫音が悪いわけでもないし俺が妹属性を好んでるとかそういう意味じゃなくてやっぱこう天然さとか幼女感が妹というアビリティを極限まで引き出して、って考えてるそばからわけがわからなくなってくる麟紅。最近馬鹿になってしまったかもしれない、と。多分常磐のせいだ。

