~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

 その心を映すかのように、麟紅の腕を這(は)う炎が右手に集う。

(後ろに下がったら常磐と藍奈が危険にさらされるわけだ……)

 落ち着いて状況を分析していく。こんなときに日々のケンカのスキルが役に立つとは思いもしなかった。

(だったら前に進むしかねぇか。なあ、帝(みかど))

 帝の竜は答えない。聞こえていなかったのかもしれないが、別に答えてもらう必要もなかった。

 麟紅の手に、炎の剣が握られた。

 地獄の業火でできた、この世のすべてを焼き尽くす剣。