~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

 挑発気味にネロは麟紅へ言い放った。

「んニャロ……調子に乗りやがって」

 対する麟紅もギリギリと歯をきしませる。
 これは子どもと子どものケンカなどという安っぽいものではない。死ぬか生きるかの殺し合いなのだ。麟紅もそのことは重々承知しているが、

「売られたケンカは買わなきゃ、男が廃るってヤツか?」

 あっさり挑発に乗ってしまう。誰か例えば璃寛のような冷静な人物が今の麟紅の側にいれば、呆れたようにため息をついたかもしれない。
 そして、同時に驚いたかもしれない。

 麟紅の心は、不自然なほど落ち着いていた。