「常磐あ! お前魔力の方は大丈夫なのか!?」
振り返って麟紅は叫んだ。常磐はもう後方二十メートル程のところにいた。
「わからへん! でも残りちょっと位はありそうや! こっちはこっちでなんとかしてみせるけん、そっちはそっちで……!」
「おしゃべりはそこまでだよ」
常磐の言葉が終わる前に、麟紅の後ろから氷よりも冷たい声がかかった。
突然、黒い何かが麟紅の頬(ほお)をかすめ、常磐の目の前に突き刺さった。
「な……!」
それは黒い影だった。視線だけをネロのほうへ向けると、ネロの背中から生えた漆黒の翼が伸びているのがわかった。
麟紅の頬を、一筋の血がなぞった。
振り返って麟紅は叫んだ。常磐はもう後方二十メートル程のところにいた。
「わからへん! でも残りちょっと位はありそうや! こっちはこっちでなんとかしてみせるけん、そっちはそっちで……!」
「おしゃべりはそこまでだよ」
常磐の言葉が終わる前に、麟紅の後ろから氷よりも冷たい声がかかった。
突然、黒い何かが麟紅の頬(ほお)をかすめ、常磐の目の前に突き刺さった。
「な……!」
それは黒い影だった。視線だけをネロのほうへ向けると、ネロの背中から生えた漆黒の翼が伸びているのがわかった。
麟紅の頬を、一筋の血がなぞった。

