~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

 *

 突然の事態に麟紅は声を上げることさえ忘れていた。

「な……んだ?」

 やっと咽喉(のど)の奥から押し出した声は、単純な一言。

“言うまでもなかろう……”

 対して帝の竜は、まるで歯噛みでもするかのように苦々しく呟いた。

“彼奴(きゃつ)もまた、竜王術を己のものへとしたわけだ”

「そんなんアリかよ……」

“お前ができたのだ。彼奴ができて不思議ではあるまい”