*
突然の事態に麟紅は声を上げることさえ忘れていた。
「な……んだ?」
やっと咽喉(のど)の奥から押し出した声は、単純な一言。
“言うまでもなかろう……”
対して帝の竜は、まるで歯噛みでもするかのように苦々しく呟いた。
“彼奴(きゃつ)もまた、竜王術を己のものへとしたわけだ”
「そんなんアリかよ……」
“お前ができたのだ。彼奴ができて不思議ではあるまい”
突然の事態に麟紅は声を上げることさえ忘れていた。
「な……んだ?」
やっと咽喉(のど)の奥から押し出した声は、単純な一言。
“言うまでもなかろう……”
対して帝の竜は、まるで歯噛みでもするかのように苦々しく呟いた。
“彼奴(きゃつ)もまた、竜王術を己のものへとしたわけだ”
「そんなんアリかよ……」
“お前ができたのだ。彼奴ができて不思議ではあるまい”

