~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「七つの力を以てして」

 絶えず、藍奈の呪文は続く。

「あの呪文……」

 藍奈の背後の闇が縦に裂け、さらに暗い闇がその表情を見せた。その闇は吸い込まれてしまいそうな圧迫感を持っており、鳥肌が立つほどの威圧感を吐き出している。

「全ての罪を滅ぼしたまえ!!」

 最後は叫ぶような形で、藍奈は呪文を完成させた。
 常磐は呆然とそれを眺め、

「悪魔召喚……、それも、高位悪魔どころか七大悪魔の……」

「其(そ)は怠惰に埋む豪熊(ごうゆう) ベルフェゴール!!」

 裂けた闇より出でしは、漆黒の毛に身を包んだ巨大な熊だった。