~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「崇高たる闇よ 至高たる魔よ……」

 滑らかな杖の動きと同時に、藍奈の小さな口から謡うような声が流れ出た。
 同時に常磐の眉がピクッと反応した。

「この呪文……まさかとは思うんけど……」

 どうも歯切れの悪い独り言か。そんな中でも藍奈の呪文(スペル)は続く。

「汝この世に顕現し 全ての悪をその手にし」

 常磐はずり下がったメガネを右手で押し上げ、同時に額の汗をぬぐった。

「実際にモノホンを見たわけやあらへんからあっとるかどうかわからんのやけど……」