~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「素晴らしいであろう。この我輩の力」

 闇に包まれた藍奈の向こうで天皇の竜が笑っていた。

「これこそが我が闇竜眼(あんりゅうがん)より生み出せし闇の力なり」

 禍々しく笑ってみせ、天皇の竜は右腕をゆっくり持ち上げた。

「さあ行け、黒魔術師よ。貴公の真の力を我輩に見せてくれ」

 パチン、と天皇の竜が指を弾いた。

「来るぞ」

 帝の竜の言葉に、常磐はすばやく身構える。
 宙に浮いた藍奈の手が、手に持った杖がゆっくりと動き、滑らかな動きを見せる。