~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

 心、というものは現代の科学者でも完全に把握し切れていない人間において未知のものであり、魔法使いというものはその心というものを重宝する。
 魔法は心を映す鏡である、とは遠い昔のとある魔術師が言った言葉であるが、すなわちその言葉の通りである。
 幻術で惑わせるのとは違い、心を支配する、ということはその心を支配された者の精神さえ破壊することも容易である。
 【教会】がこれを恐れているのはこういった事情から来る。
 ゆえに心を支配する魔法は、“禁忌”と同等に法によって禁止されている。

「それを、天皇の竜はあっさりやってのけてしまったわけだ」

 苦々しく帝の竜は呟いた。