~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

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「これは……」

 完成した常磐の陣を見て、天皇(すめらみこと)の竜は感嘆の声を上げた。その表情は、まるで今まで何もできなかった子どもが何でもできるようになったのを見た大人の表情だ。

「まこと、見事なり……」

 声の質からして、おそらくそれは本音だろう。竜王から見ても常磐の術式は完璧だったようだ。

「さすが、麟紅(おまえ)の友であるだけはあるな」

“それは俺を褒めてんのか? それとも常磐(アイツ)を褒めてんのか?”