~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

「ちょーっと特別なシロモンなんやけど、まあこんな状況じゃしゃあないわな」

 呟きと同時に常磐は懐から一本の木の枝を取り出した。
 榊の木の枝。
 日本仏教、とりわけ神道では聖なる木とされる榊。その役割は、浄化。

「てんしょうじょう ちしょうじょう」

 まるで詠うように祝詞(のりと)を読み上げながら、常磐は榊の枝を三本に折り分け藍奈の周りに投げ放つ。

「ないげしょうじょう ろっこんしょうじょうとはらいたまう」

 藍奈の周りに突き刺さった榊の枝はそれそのものが陣となって藍奈を囲む。