~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

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(幻術か、厄介(やっかい)やな……)

 藍奈の攻撃魔法を持ち前の呪符で防御しながら、常磐は考えていた。

(願わくば帝の竜さんの竜王術で取っ払ってほしいとこなんやけど)

 チラッ、と常磐は十数メートル離れて戦う真っ赤な髪の少年を見た。
 麟紅は今、帝の竜と共にネロ、天皇の竜と戦っている最中だ。見た感じなかなか激戦しているようで、下手すればこっちが巻き込まれてしまいそうなほどだ。

(それができへんのやから自分でなんとかせなあかんのやな)

 ふぅ、と思わずため息が出た。まったく、藍奈も藍奈でこんな簡単な術にやられるとは……ウェールズ卒業生が聞いて呆れる。