刻まれたルーンは、一つは縦棒一本のみの『イス』。もう一つはアルファベットのMの斜め線がそのままクロスする形になった『マンナズ』。
そして、同じように左手にもイスとマンナズのルーンが刻まれた石ころが用意された。
「イス、マンナズ、氷爪(ひょうそう)となれ」
静かな一言とともに空気中の水蒸気が急速に天皇の竜の両手に集中した。
手を、凍らせている? ……違う、手を覆うように氷のつぶてが作られていく。
それは徐々に形を成し、ついには巨大な獣の爪となった。
「ほお……、ネロや、お前も随分といい力を持ったものだ……」
天皇の竜は自分の手に作られた氷の獣の爪をなめるように眺めると、右腕を前に突き出し、さて、と、
「そろそろ、我輩も本気で相手をしてやろう……。我輩の手で散ることを、光栄に思うがいい」
そして、同じように左手にもイスとマンナズのルーンが刻まれた石ころが用意された。
「イス、マンナズ、氷爪(ひょうそう)となれ」
静かな一言とともに空気中の水蒸気が急速に天皇の竜の両手に集中した。
手を、凍らせている? ……違う、手を覆うように氷のつぶてが作られていく。
それは徐々に形を成し、ついには巨大な獣の爪となった。
「ほお……、ネロや、お前も随分といい力を持ったものだ……」
天皇の竜は自分の手に作られた氷の獣の爪をなめるように眺めると、右腕を前に突き出し、さて、と、
「そろそろ、我輩も本気で相手をしてやろう……。我輩の手で散ることを、光栄に思うがいい」

