~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

 璃寛は間も開けずに答えた。

「見かけた瞬間からこうして今までずっと読心術をかけてきたが、おそらく閉心しているんだろうな。まったく読めん」

 そうか、とカーキーは息を吐いた。

「オッサン、アンタ名前は……? って、素直に教えてくれっかな?」

「教えンでもない。おれはアドロ。サンサーラのアドロって言やア、結構有名なモンだが?」

「サンサーラ……、インドの魔術師か……」