~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王

 急にネロは笑うのを止めて、身体を起こした。
 その顔は今までの氷のような表情とは打って変わって、狂気に満ちた奇人のように見えた。

「だってさだってさ、それが帝の竜? そんなんで竜王なの? 笑っちゃうよ」

「……まさか……とは思うが、貴様……」

“おい! どーゆーことだよ! 説明しろ、帝!”

 頭の中に響く麟紅の声を帝の竜を無視した。ただ目の前で狂ったように顔をにやけさせる少年を見据え続ける。

「そのまさか、でいいんじゃないかな? そうだよそうだよ!!」

 ネロは勢いよく立ち上がり、右手で左眼を覆う黒い布をつかんだ。

「僕も竜王さ! 来い、天皇(すめらみこと)の竜!!」

 ネロが、その眼を覆う黒い布を取り去った、

 まさにその瞬間。



 ――光が、失せた。